家庭用 低周波治療器と接骨院用 低周波治療器の違い

主に、接骨院(業務)用の低周波治療器と家庭用の低周波治療器の違いは、「耐久性」と「流せる電流量」、「電極の種類」になってきます。

業務用の低周波治療器は、主に「接骨院」と「整形外科」に置かれていますが、1日の来院数で比較すると、圧倒的に「整形外科」の方が、患者数が多く、人気のある「整形外科」であると、1日に200~300人位も、患者さんが来院される所もあります。

1日に何百人という患者さんを治療するわけですから、耐久性はかなり必要ですし、多くの患者さんをさばいていくので、患部に装着させる電極(一般的には導子と呼ばれています)は、けっこう乱雑を扱われています。

ですので、接骨院(業務)用の低周波治療器を開発するメーカーは、そういった事を見越して、社内で十分な耐久試験を実施して、最低でも3年分は壊れないように、様々な試験を実施しています。

特に電極部については、その周りをシリコンゴムで覆っているメーカーが多く、シリコンゴムは比較的耐久性は良い方だと言われていますが、形状によって薄い部分があったりすると、そこからシリコンゴムが裂けていってしまう事があったりするので、要検証が必要になってきます。

また、家庭用の低周波治療器は、接骨院(業務)用と違って一般の人が扱うので、患部に流れる電流が制限されています。

家庭用低周波治療器で有名なオムロン製のとある製品だと、出力電流が20mA以下となっていますが、接骨院(業務)用であると70mA以下であったりしますので、ざっとみて3倍の違いはあります。

そして、家庭用の低周波治療器は、基本的にゲルパッドを通じて、患部に電気を流していきますが、接骨院(業務)用の低周波治療器は、ゲルパッド以外にも、吸引型の電極やボール電極、ゴム電極、コマ型電極など、患者さんに装着させて電気を流す媒体が、色々と種類があるのが、特徴です。

特に患部を動かしながら電気を流す場合などは、ゲルパッドであると電気の流れ方が均一にならない場合があるので、そういった時はボール電極を使用するケースが多いです。

本当はNGですが、一部の先生におかれては、先生の裁量の中で、電極(導子)を改造して、治療しているケースも、稀にあります。

そういったケースは、メーカーは保証できないので、注意が必要です。

また、接骨院(業務)用の治療器は、あくまで治療のプロが使う器械になるので、導子の患部への置き方や、電気の流す量などを、医学的な検知に基づいてセッティングしますので、より治療効果が上がり易いといった特徴があります。

一般の人が、接骨院(業務)用の治療器を使っても、器械のポテンシャルを十分に引き出すことは難しいでしょう。

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